和ら会とは
-臨床の基礎を学ぶ-
(設立目的)
和ら会は、平成18年から東洋鍼灸専門学校の卒業生を対象に臨床の基礎を教えることを目的に設立しました。授業の中で教えきれなかった臨床の基礎を和ら会で伝え、ここで得た知識、技能を、臨床実践に、学校教育に、臨床研究に活かし、多くの人々に伝統医学の効果を広く知らしめることのできる鍼灸師の育成を目指してきました。 医学は日進月歩に発達していると言われていますが、その割に患者さんは減らないどころか増え続け、医療費は国家予算の3分の1と多くを占めて、国費を圧迫している。日本の医療は、相変わらず薬漬け、検査漬けで、病気治療が主体であり、それもままならぬ状況です。また、予防医学では早期予防と称して、レントゲン、CT、MRIの検査等をするレベルであり、効くかどうかあいまいなワクチン接種をするだけの受け身の対応しかできず、患者を自立させるには程遠い状況です。このような医療の現状を伝統医学の立場から少しでも改善することをも企図していました。
(活動)
- 臨床家育成:治療ができることにとどまらず、患者さんへの病気に対する正しい知識を伝え、養生法のアドバイスができる臨床家を育てる。
- 教育者育成:臨床教育、正しい医学知識、養生法の理論と実際を伝えられる教育者の育成を行う。
- 研究者育成:臨床実践のできるあるいは理解のある研究者の育成を目指す。
以上のような設立目的と活動目標を掲げて和ら会は9年間活動してきました。 平成27年に真和塾を設立したことを機に、今後もこの考えを基本にし、さらに社会的側面である日本の医療をよりよくするための展開を強化し再出発します。
新生和ら会
(設立目的)
日本の医療をより良くするために伝統医学を通じて貢献することを目的として新たに設立する。
(活動目標)
- 伝統医学の継承発展のために、真和塾を開塾し臨床家、教育者、研究者を育成する。
- 同じ志を持つ団体等と 協力関係を結ぶ。
- 日本伝統鍼灸学会をはじめとする伝統医学関係団体と積極的に関係を強化する。そのために、講演活動、啓蒙活動を展開する。
- 全日本鍼灸学会、各鍼灸師界と連携して伝統医学の社会化を推進する。
- 日本の医療改革に積極的な医療関係者、識者、政治家等と積極的に関係を強化し、伝統医学の医療化を推進する。
平成29年年5月吉日 和ら会会長 戸ヶ崎正男